2022年5月27日に大阪府・吉村知事の会見が実施されました。
その会見の中から、飲食店に関しそうな質疑応答がありましたので紹介します。
- このページの主な内容
●GOTOトラベルの再開時期はいつが適切だと考えますか?
●大阪府と近隣府県の県民割の現状について
●県民割・奈良県と相互利用できない理由は?
●外国人観光客の受け入れについての考え
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質疑応答
記者の方からの質問と、それに対する吉村知事の回答を紹介します。
質問1. GOTO再開時期と県民割の現状
昨日、岸田首相の方がですね、外国人の観光客受け入れについて表明をされました。
で、知事は、まずは国内需要を喚起するべきというお考えだったと思うんですけれども、例えばその中で言ってました、GOTOのキャンペーンっていうのは、これはどういった時期にまた再開していったりだとか、するのがいいのかというふうなお考えがあれば教えていただけますでしょうか。
これは、GOTOトラベルは国の政策なので、国が専門家の意見も聞いて判断すべきだと思ってます。
地方のレベルで判断できるのはそれぞれやってる県民割、大阪で言うといらっしゃいキャンペーン、近隣府県の拡大までです。
大阪とすればこれは6月1日から再開したところなので、まずここを広めていきたいと思います。
あと奈良について、もうここは協議も致しまして、合意に至りました。
奈良の方が大阪に宿泊をして利用される場合は、大阪いらっしゃいキャンペーンの対象と致します。
これは奈良県の同意も得ました。
逆に、大阪から奈良に行かれる場合については、奈良の県民割は使えないということになります。
これは大阪だけじゃなくて、奈良県さんの方針として、他の3府県からも含めて同じだというふに聞いていますので、これはそういう方針だと。
それぞれの県で方針がありますので、そうことになるということだけお伝えをしておきます。
奈良以外については全て双方向、近隣府県としては双方向の、いらっしゃいキャンペーン、あるいはそれぞれの県民割を使う事ができるということと、奈良に関しては奈良県の方が大阪に使う場合はいらっしゃいキャンペーンをご利用いただけるので、是非そういったものを活用していただけたらなというふうに思っています。
そういったことでも、十分僕は観光需要と言うか、宿泊需要っていうのはかなり喚起されてくると思います。
GOTOトラベルについては政府が判断すればいいと思ってます。
普通は先GOTOトラベルが先ちゃうかなと思うんですけどね。
観光目的の外国人観光客を入れる前に、GOTOトラベルじゃないのかなとは思うんですけど、そこは政府の判断だと思います。
後はその感染症対策をどうするか、昨日も議論しましたけども、どう捉えるかというのが僕は肝だと思ってます。
そこのとこを置きながら、観光目的の外国人観光客をどんどん入れていこうというのはちょっと違うんじゃないかなというのは昨日もお伝えしたとおりです。
まずは国内の状況、先ほど申し上げた通り変異株等、国内の動きってそこまで大きく、日本は島国ですから、陸で繋がってますけども、島国で色々繋がってますが、日本国民の中で大きく今感染は広がってませんので、そういった観点では広がってない、日本国でまずは十分需要喚起できるだろうと思ってます。
質問2. 県民割・奈良県と相互利用できない理由は?
奈良県さんに聞いていただいた方が正確だと思います。
僕自身が聞いているのは、やはり予算の都合ですね。
結局、相互利用というのはどうなってるかと言うと、奈良の県民割は奈良県の予算、財源、国から財源来ますけども、奈良県の予算の範囲内でやります。
それは大阪府民の方が奈良に行った時に県民割使えば、それは奈良の予算の執行になります。
逆もまた然りです。
ですので、例えば大阪府が今、大阪と兵庫は双方向でやってますから、大阪の人が有馬行ったら、それは兵庫の県民割を大阪の人が使うことになりますから、兵庫の予算執行として、その兵庫県民以外の人をいわゆる兵庫の事業だけども、受けるというのが相互利用の仕組みになります。
聞いてるのはやはりその予算の考え方のところ。
感染が多いとかっていうよりは、予算の考え方というところだと聞いています。
つまりそれは間違いでもなくてですね、奈良県民に奈良の予算を執行するというのは別にそれは一つの筋論でもありますから、考え方だと思います。
ただ、支援するのはやっぱり観光事業者とか、そこで働く人だという目線に立てば、それは大阪府であろうが奈良県民だろうが、使えるようにしたほうが支援になるという考え方もあるので、どちらが正しいというのではないとは思っています。
現時点では相互利用という意味では、和歌山、滋賀、京都、兵庫についてはそちらの考え方で相互利用ができるようになってます。
それはそれぞれの県が予算を執行する、自県民じゃなくても予算を執行をするということにしています。
奈良については奈良県民の方が奈良の県民割を使うということの基本的な考え方の中で、大阪の方が奈良に行ったり、あるいは京都の方が奈良に行く場合も、兵庫の方が奈良に行く場合もそうだと思いますけれども、現時点ではそれはまた活用できない、活用できないと言うか、そういう制度にはしないという判断です。だと思います。
なのでもし、大阪の感染が多いだけだということであれば、和歌山とか三重とか滋賀とかは奈良は受けるけれども、大阪は受けないという判断になるかもしれないですけれども、じゃなくて基本的に奈良県の考え方として奈良県民をまず適用として、相互利用は基本的には受け入れ側は、現時点ではしないということも聞いてますので、なので感染の多い少ないではないと思います。
予算の執行のあり方だと思います。
それは別に奈良が特異なわけじゃなくてですね、前回のいらっしゃいキャンペーンの時も相互利用は確か兵庫と京都だけでした。
大阪、兵庫、京都だけで、和歌山は片方利用でした。
和歌山も奈良も。
なので、何か奈良が特別というわけではない。
基本的な考え方だと思ってもらった方がいいと思います。
質問3. 外国人観光客の受け入れについて
改めて恐縮なんですけど、今関西でいうと和歌山でも外国人観光客-(検証県?)-としてやってるんですけど、外国人観光客の受け入れについてのお考えをもう一度改めてお伺いしてよろしいでしょうか。
外国人観光客の受け入れ自体は、僕は反対じゃないんです。
ただ、それをする前にもっとやることがあるんじゃないですか、ということです。
じゃあ何をやるんですかと言うと、まずはやっぱり旅行業の方、色々厳しい状況の方も沢山確かにいらっしゃいますから、それを支援するという、さっき、今までやり取りしたいらっしゃいキャンペーン含めて、そもそも我慢需要がある状態なので、その国内の、そもそも需要というのは沢山あるわけですから。
そこを喚起した方がいいんじゃないですか、っていうのが1点目。
2点目は、観光客をどんどん受け入れるようなことをするのであれば、当然そこからまた新たな変異株等含めて広がる可能性あるわけですけど、それをしながら一方で、このウイルスは、エボラ出血熱の次ぐらいにリスクが高いと言われるぐらいの、エボラ出血熱は1類ですけれども、2類相当ですから、そのぐらい非常にリスクが高いウィルスだっていうことは維持しておきながら、ここの本質的なとこの議論せずに、海外からのお客さんをどんどん入れようというのは、ちょっと違うんじゃないですか、というふうに思っているということです。
そこは、このウイルスの扱いをこういうふうに、ある意味共存していくためにこういうふうにしていきましょうと、2類相当になっているのをこういうふうにしていきましょうっていうのを、国民の皆さん理解して下さいということをやった上で外国人観光客を受け入れるのは僕は賛成なんですけど、そこの根っこのところは未だに2類相当ですから。
PPEを着て医療従事者の人も大変な状況の中で、全ての医療関係者はこれは往診する義務もないという中でですね、一生懸命やっていただいているということは維持されながら、そちらの方だけ受け入れるというのはちょっと順番が違うんじゃないですか、そう思ってるということです。
外国人観光客の受け入れ自体は反対ではないけど。
それをするのは当然広がる可能性もあるから。
この2類相当っていうのでこのまま行くのかどうかっていうのをちゃんとしっかり明示してもらって、その上で受け入れて経済をまわしていきましょう、というふうにしていただきたいと思います。
医療従事者や、特に介護の人、こないだクラスター対策なんかみんなやって頂いたりしてますけども、非常にリスクの高いウィルスだという前提で今国内では指定してるわけですから。
そこの議論はスパッと抜きながら、どんどん海外から受け入れましょうというのは、ちょっと順番が違うんじゃないですか、というのが僕の考え方です。
観光目的の方が、いずれ受け入れる、それは僕は全然反対じゃないです。
最後に
この記事の内容は、2022年5月27日の情報です。最新情報は大阪府のホームページ等でご確認下さい。
なお、発言内容を一言一句全て書き出しできているわけではありません。
文章では分かりにくい部分は、動画などでもご確認頂ければ幸いです。