2022年4月11日に大阪・吉村知事の会見が実施されました。
その会見の中から、飲食店に関しそうな質疑応答を紹介します。
このページでは、主に下記の項目について紹介します。
●国立感染症研究所が主な感染経路の1つとして"エアロゾル感染"を記載したことについて
●飲食店でのアクリル板設置効果について(換気を邪魔しないか?)
●大阪いらっしゃいキャンペーンの再開について
●ゴールデンウィークの旅行割引について
質疑応答
記者の方からの質問と、それに対する吉村知事の回答を紹介します。
質問1. エアロゾル感染について
先日、国立感染研の報告書なんかで、エアロゾル感染についても主な感染経路として表記がされたということで少しニュースになっておりました。
WHOとか世界の動きとですね、厚労省の見立て、感染経路の見立てについて食い違いが以前から生じていたりとかしてですね、大阪府の府内の色んな府民に向けたチラシやなんか見ると2年位前からその、主な感染経路として、飛沫感染と接触感染という2種類が記された状態が続いているんですけれども、その辺り、エアロゾル感染についてはですね、感染経路としてはどういうふうな認識でいらっしゃるのか。
国に準拠してですね、この認識において、今も感染経路としてはこの2種類のみを認定しているのかですね、その辺りどういうふうにお考えでしょうか。
エアロゾル感染の可能性は十分あると思ってますし、実際に色んな感染経路の話を聞くとですね、やはりエアロゾル感染についてはもう十分それはあるだろうというふうに思っています。
ここについて、様々飲食の場面であったり、あるいは飛沫が飛び交うような場面であったり、エアロゾルの可能性が高いということについても、保険所の今までの副調査を含めてもやはりエアロゾル感染の可能性は十分あると思っています。
とりわけ、オミクロン株は感染拡大力が強いですから、重症化率という意味では高齢者の方とか、元々持病をお持ちの方、非常に抵抗力が弱くなっている方を除いて、そこまで重症化率がはくはないということも事実ではありますが、一方で感染拡大力が高い、強いのも事実なので、ここはエアロゾル感染の可能性は十分あるというふうには思っています。
今後の呼びかけ等々については適切な呼びかけをしていきたいというふうに思います。
質問2. エアロゾル感染について
もう、リスクのある場面って、それによってリスクのある場面が大きく変わることにもならないと思ってますし、やはりその飛沫が飛び交うような場面だとか、大きな声が出る場面とか、激しい呼吸を伴う場面、どうしても換気を良くしていくというのはこれから重要だし、特に気候も良くなってきますので、換気もできやすい時期にもなってきますから、エアロゾル感染の可能性が高い、だから換気を徹底していきましょう、というようなことも今まで呼びかけてることですけど、重ねてその可能性があるということを認識していますので、強く呼びかけをしていきたいと思います。
質問3. アクリル板設置について
関連してもう1点だけすいません。
アクリル板の設置についても、これまで飲食店なんかでも呼びかけして、ステッカーの表記なんかでも盛り込んできたと思うんですけれども、エアロゾルという観点からすると、専門家やなんかで、アクリル板を設置することによって空気の流れっていうのは遮断することになって、換気という点からするとですね、逆効果じゃないかというような指摘もありますが、その辺りの、この、整理と言うかですね、エアロゾルなのか飛沫なのか、どっちを重視するかによって、このアクリルの位置づけというのも少し変わってくる部分もあるかなと思うのですけど、その辺りはどういうふうに整理されていますでしょうか。
ここについては、遮へい板と言うか、そこをどこにどう設置するのか、空気の流れはどうなっているのかというのも非常に、やっぱり位置によって全然変わってくるという部分はあると思います。
で、一般的には、やっぱり今の段階では、その、ついたて等することでですね、できるだけ直接な飛沫はできるだけ防ぐというような効果もあると思いますし、そこは我々なかなか判断、最後難しいところでもありますから、ここはしっかりと専門家において判断をしてもらいたい、そう思います。
統一した見解をお願いしたいと思います。
今の段階では、何かこう、アクリル板を全部取ってくださいとか、そこまでの状況にはならないと思いますが、ここはしっかりと専門家が科学的な知見に基づいて、国としての統一見解を出してもらいたいと思います。
今までその見解に基づいて動いてきたということもありますので、大阪府が何か単独で、アクリル板を全部撤去します、ということにはならないです。
質問4. いらっしゃいキャンペーン
今日ですね、一部報道で政府の方が、いわゆる、大阪で言うと、いらっしゃいキャンペーンになりますけれども、都道府県割の話でですね、延長するかもしれないという話と、あと、ゴールデンウィーク中は慎重に判断するみたいな話が出ているんですが、先週知事も大阪いらっしゃいキャンペーンについてお話を、言及されていて、中下旬中には判断されるということと、そういった話をされた中で、その意識について現状、政府がそういう動きをする中で変わっていないかという部分を伺いたいということと、あと、ゴールデンウィークですね、やはりゴールデンウィーク、大型連休で人が動きやすいというところで、その辺りで適用することっていうのはどう考えていっらしゃるのか伺えますでしょうか。
特に認識として変わってる部分はありません。
4月の中下旬に本部会議を開いて判断をしたいと思っています。
4月の24日までは、年度替わりの集中警戒期間ということでお願いもしているところです。
この期間後どうするかということは当然、判断していく必要がありますから、そのための本部会議を開催して、そこで判断をしたいと思ってます。
現状の認識は、冒頭の質問があった通りの認識ですから、感染状況とすれば、これはBA2の置き変わりが進み、年度替わりでやはり人の接触する機会が増え、現実に大阪においては底を打って、今は徐々に増加する傾向にあるというのが今の私の認識です。
ただ、これがどうなるかは分からないので、今週、それか来週の真ん中ぐらいまで見れば、その先も誰も分からないんですけれども、結果論で色んな意見が出る場合も多いんですが、これは将来、先分からないんですけれども、急増するかどうか、いうことの見極め、見極めまでは難しいかもしれないけど、傾向は分析できると思っています。
BA2の置き換わりの速度なんかも今見てますので。
質問5. ゴールデンウィーク中の旅行支援
観光支援について目的にしてるんで、仮に25以降できるとなっても、そもそもゴールデンウィークって支援策がなくても基本的に需要が一定ある部分だと思うんですが、わざわざゴールデンウィークも被せてやるっていうところに関しては、知事はもうやるという考えでしょうか。
なので、おっしゃる通り、これはそれぞれの地域によって違うんだろうと思います。
大阪においてはやはり人口も多い、そしてこれまでなかなか、移動についても旅行についても控えてこられた方も多い。
逆に言うと、旅行需要というのは今、強くあると思います。
皆さんやっぱり、オミクロン株が流行してる時に、なかなか旅行とか、お泊りとか、したくてもされてない、我慢需要があると思ってますので、それ今、まん延防止が解除になってですね、徐々に戻ってきてる。
そして、それが様々な観光事業者からの声も届いています。
逆に感染がさらにものすごく大きな急拡大が起きると、そこに水をさすような形に、観光事業者から見ると、そこにまたブレーキかかるようになるわけですから、その、税を投入するというやり方もあるんでしょうけれども、税を投入しなくても、今多くの皆さんが大阪で旅行したいとか、我慢需要のところで、僕は需要があると思っていますので。
どうしてもゴールデンウィークに、税を投入した旅行支援をせずとも、僕は需要というのは、我慢需要があると思っています。
ゴールデンウィークに適用するかどうかっていう判断はまだしてませんけども、そういったそれぞれエリアの特性というのを考えた時に、もちろんそれやった方がいいんでしょうけども、ただ今、国も含めて2類相当のウイルスだというので変わってないわけですから。
そして数も数えてですね、病床が増えてきたら何パーセントとかっていうのは全部公表もしながら、他の病気とは違うという扱いを今もしてるわけで、それを変えていないという現状の中でですね、僕はこれ変えるべきだとは思っているんですけども、変えていないという現状の中で、やっぱり感染は基本的にはできれば抑えていきたいという思いも強くあります。
そもそもの大都市としての旅行需要も、我慢需要もあるわけですから、あえて税を投入した宿泊の支援策を、ゴールデンウィークに強くやる必要があるかというのは、慎重に判断したいと思っています。
むしろ観光事業者の皆さんからすると、おそらく感染が急拡大して、全ての行動を止めてくださいと言われるのはやめてくれ、ということの思いの方が強いだろうと思ってますし、そういう声は実際聞いています。
最後に
この記事の内容は、2022年4月11日の情報です。最新情報は大阪府のホームページ等でご確認下さい。
なお、発言内容を一言一句全て書き出しできているわけではありません。
文章では分かりにくい部分は、動画などでもご確認頂ければ幸いです。