2022年1月20日に大阪府・吉村知事の会見が実施されました。
その会見の中から、飲食店に関しそうな質疑応答を紹介します。
この記事では、主に下記の項目について紹介します。
●基本的対処方針への要望について
●まん延防止の要請予定・要請内容・期待する効果・対象エリアについて
●まん延防止を解除する時のことについて
質疑応答
記者の方からの質問と、それに対する吉村知事の回答を紹介します。
質問1. 対処方針の要望
知事、昨日の会見でも、Twitterの方でもつぶやかれていてましたけれども、基本的対処方針、人数制限の方を盛り込んで欲しいというようなお話をされてたと思いますが、3府県の方の要望の調整状況というのは今どうなってるのでしょうか。
人数制限を盛り込んでほしいっていうのを直接言ってるわけではなくて、要はオミクロン株の特性に対応した基本的対処方針をしっかり練ってもらいたいという事です。
その理由としてやはりオミクロン株というのは、やはりこれまでの株と違って非常に感染拡大力が強い。
ただ一方で、やはり重症化率は低い。
それは重症者数が少ないという意味ではないんですけども。重症化率はどうも低い。
ただ感染力は非常に高いという特性がある中で、この対策としても基本的対処方針、オミクロン株に対応したものをぜひお願いしたいと。
これは尾身会長自身、ご自身が、やっぱり、人流抑制よりも人数制限がキーワードになるというふうにおっしゃったので。
その部分を受けて、僕自身もじゃぁそうであればやはり、尾身会長自身もオミクロン株の特性というのがあるというご指摘だと思いますので。
やはり今までのデルタ株、アルファ株と違うとこありますから。
オミクロン株に対応した対処方針を検討すべきだということを、要望するという事です。
これは、まん延防止の重点措置の要請をする際には、あるいはそれまでには、同時か、それまでには要請を致します。
それは調整をしてます。既に。
質問2. 要請の予定
1点だけ確認なんですけども、現状はオミクロン株に対応した基本的対処方針にはなっていないかとは思いますが、知事がおっしゃった35%の基準に達する、あるいは兵庫とか京都の方が要請を決定するということになれば、現状の基本的対処方針であっても、まん防の要請をするということは間違いないでしょうか。
間違いないです。
それは今そういう制度になっているわけですから。
国の方でこれはもう今の基本的対処方針が、オミクロン株の対応にもなってるんですという結論なのであれば、これは我々現場の知事としては、それに基づいて対応すると。
特に病床がひっ迫してくれば、これは措置を取るというのが、当然、責任のある立場からの判断になってくると思っています。
先ほど、齋藤兵庫県知事と電話で話を致しました。
齋藤知事のご判断として、やはり感染者が増えてきていると。
病床のひっ迫度もやはり、使用率も増してきているという中で総合的に判断して、まん延防止等重点措置を要請すべきだと考えていますというお話がありました。
大阪府としても、本日、あるいはもう明日には、あらかじめ定めた基準である、病床使用率35%に達する可能性が高いと思っています。
昨日も6000人、今日も6000人、感染も拡大が続いている状況ですので、その可能性が高いという判断を致しました。
ですので、明日、本部会議を開いて、国に対してまん延防止重点措置の要請の判断をしたいと思います。
これは兵庫県の齋藤知事も明日、本部会議を開きますという話が、私のところにありました。
ですので、兵庫県の考え方と、それから大阪府の考え方も聞かれましたので、私が先ほども申し上げた通り、今日も、医療の状況については健康医療部とは当然会議はしてますけれども、この昨日が6000人、感染者が増えていく中でですね、病床使用率は35%に今日か明日には基準に達する可能性が高いです、という報告を受けましたので、であるならば兵庫県の立場と、また大阪府独自の基準判断としても、それを満たす事になりますから、あるいは満たす可能性が高い状況になってますので、明日、本部会議を開いて判断をするという事になると思います。
昨日、3者、3府県知事会議で、要請する時はやはり京阪神共同歩調を合わせる、この京阪神、これは生活圏、経済圏においても一体なので感染対策としても協力してやっていくべきだという決定も致しました。
ですので、京都西脇知事にもこの考え方はお伝えしようと思います。
おそらく、明日、3府県で足並みをそろえてまん延防止等重点措置の要請をするということになると思います。
質問3. 認証店と非認証店
要請内容なんですけども、これまでも知事も何度も発言されてますけれども、認証店は夜9時までの時短でお酒の提供できる。非認証店は夜8時まで。
そういったお考え、要請内容については、これまで発言された内容と変化ありませんでしょうか。
変化はないです。
もちろん前提として先ほど申し上げた通り、
まず国への要望に対しは当然その中身というのは、これは知事の判断することですから、基本的対処方針に基づいて知事が判断することですから、3者の要請内容にそれを記載する事はありません。
おそらく3者の要請内容の中に、先ほど申し上げたオミクロン株に対応した基本的対処方針、ぜひそれの改定をお願いしたいという事は要望致します。
それを要望をして、結局は変えるかどうかこれは国の判断ですから。
もしこれが、今ある基本的対処方針が変わらなければ、当然これは今を前提にして判断をしていきます。
それが今の国の、専門家も交えた最も有効な知見だということだと思いますし。
それ以外に策が何かあるかというと、準備されていませんので。
その要請をするということになります。
中身についてはかねてから様々な記者会見等で申し上げておりました、その内容と変わりはありません。
認証店については夜9時までの時短のお願いと、そしてお酒の提供は可とする。
そして非認証店については夜8時までの時短と、お酒の提供については申し訳ないけれど控えてください、というお願いになると思います。
沖縄の事例で起きましたけども、認証店の方も、それだったら夜8時の方にして、お酒の提供を自粛すると。
協力金の金額が違うのであればそう判断します、と言う声が多くて今は選べるようになってますので。
これはもちろん、選べるような形にはしたいと思ってます。
質問4. 対処方針の要望
先ほど、3府県知事で、対処方針の変更について要望するというふうにおっしゃってたんですけれども、これまでまん防の要請より先か、どっちかという話をされてたと思うんですけれども、そのタイミングというのはどのタイミングになるとお考えでしょうか。
もう明日、本部会議を開催致しますので、明日国へ、まん延防止等重点措置の要請をする、要請文というのは3者連盟のものを作りますから。
本部会議で決定すれば。
その中に組み込む形で要望したいと思っています。
なので明日、まん延防止重点措置を要請すると同時にですね、その要望をするという事になると思います。文書で。
質問5. 対策本部会議の内容
対策本部会議についてお伺いしたいんですけれども、明日の本部会議はあくまで政府にまん延防止等重点措置の適用を求めるものなのか、もしくは適用されることを前提に府民への要請内容を決めることになるのか、どのようにお考えでしょうか。
適用を求めるものだけになると思います。
だって府民の皆さんに求める要請内容は、基本的対処方針が変われば変わりますので。
それが全く変わる見込みがないというんであれば、それを前提に判断しますが。
その段階ではまだ国からまん延防止の認定を受けてませんので。
おそらく国会手続きがその後行われることになりますので。
国会手続きが行われて、そこで正式に認められた基本的対処方針っていうのが今と同じものかもしれませんが、それに基づいて、改めて本部会議を開くことになると思います。
すると、週明けとかになる可能性が。
そうなります。そうなると思います。
質問6. 要請内容
吉村知事が考える、オミクロンに則した基本的対処方針はなんなんだって話なんですけれども、尾身会長の、人流より人数制限っていうところも-(聞き取れませんでした)-がしています。
松井市長も人流じゃないんだから、例えば9時までっていう時間の制限はいかないんじゃないかみたいな話もしていたんですけれども。
吉村知事もまずそういうお考えを、そこに疑問を持っていらっしゃるのかということと、だとしたら、例えば今の基本的対処方針でも、カッコ書きですけども、知事の判断で時短要請をしないこともできるっていうふうに書かれているんですけれども、そういう判断を取るっていうことは考えているんでしょうか。
時短要請が、一定の効果があるのは、僕も効果があると思っています。
やはりそこで、その後以降は飲食の場面がなくなるわけですから。
接触の機会が当然減りますので。
その一定の効果が僕はあるんだろうというふうに思っています。
オミクロンは感染拡大力が強いので、ほんとにそこの場面だけなのかというと、僕は色んな場面でもやはり感染が広がってくるし、感染拡大力が強いということを考えた時にはやはり、人数をいかに、普段会ってない人と会うの控える。
あるいは人数そのものを制限していく。
空間の中での人数を制限していく。
それは色んなシーンで実行していく。
そちらの方が、そういった視点も必要だろうというのが基本的な僕の考え方です。
多分これは尾身会長も人数制限ではそういうおっしゃってる趣旨だと思います。
大人数が大声で、大人数の人が大きな声を出すような場面で、密で集まってくる、換気の悪いところで集まるというのはやはり1番リスクが高いわけで、そこでオミクロンの感染拡大力が強いから、今までやったら2人ぐらいしか感染しなかったのが、そこにいる人全員に感染するような、拡大力が強いというのはそういう事だと思いますので。
なので大人数で大きな声を出す。
そしてそれがいわゆる換気の悪いところで行われるような、そういったものをなにかこう制限していくとかですね、何かこの感染拡大力が強いところをいかに少しでも抑えていくのか、より効果的に抑えていくのかっていう視点、これがオミクロン株にとっては重要なんだろうと僕は思っています。
ただこれはやはり、本来は専門家において分析をして、そして最後は基本的対処方針に入れていただいて、やらないとなかなか、知事の判断でじゃぁ9時の時短はやめますと言ったところで人数制限できないですよね。
じゃあ仮に知事の判断で時短はやめますと。
そして人数制限を2人にして下さいと、別の方向からの制限をお願いしたとするならば、じゃあそれに対してやはりきちんとした補償も必要になります。
補償ない中でそれはさすがにできないので。
そうすると制限かけないという事だけになってしまう。
つまり9時の時短すらやらないという選択肢だけのまん延防止ということになると、それはもうまん延防止の意味があるのかっていうことに、やっぱりなってくるので。
そういった意味では今のまん延防止を前提として、飲食店の時短要請はもうやらないと。でもまん延防止をするという事の判断にはならないと思ってます。
質問7. 要請内容
その人数制限っていうのが、オミクロンに則した人数制限っていう内容に変われば、その、時間に関しても、そこが適当で合っていれば、撤廃することもあり得るっていうような考えですか。
あり得るます。それはあり得ると思います。
よりオミクロン株に対応した、基本的対処方針にしていただいて。
もし何か営業の自由を制限する私権制限するんだったらやっぱりそこに補償は必要ですよ。
補償なくて知事の判断だけでやれって言われたら、ちょっとそれはできないし。
あまりにもそれは難しいってことになるので。
それをするんだったらやっぱり、補償は必要になると思います。
具体的な人数を制限して、そして営業の自由を制約するということになってくるんであれば、補償なくしては、なかなか応じていただくことも難しいんだろうと思います。
今時短の場合は、今までの政府の中では一定の協力金もありますので。
制度としては様々ご意見はありますけれども、成り立っている制度だと思いますので。
それがベースにはなると思いますが。
オミクロン株の特性に合わせた基本的対処方針っていうのをもう少し練り込むべきだと思うんです。
というのは、株の種類が全然変わってきてるので。
そこが何か、やることは一緒だと言ったらそれで終わりなのかもしれませんけど。
3密を避けるっていうのも、もちろんそうかもしれないけど。
そうだとは思いますが。
程度というか、詳細な中身も一緒になってるので。
そこはどうなのかなぁ、という疑問点は持っています。
なのでオミクロン株はやはり非常に感染拡大力が強いから、色んな場面で感染が広がりやすい。
でもまぁ一方で、やはりこれまでの株と比べて重症化が低いのも間違いないだろうと。
今後重症者は増えてくる可能性は当然ありますけども。
絶対の陽性者数、絶対母数が、母数の絶対数が増えてくるので、増える可能性はあると思いますが、なので医療のひっ迫も我々気にしているところもあります。
この感染対策という意味では、これだけ色んな場面、そしてオミクロン株の特徴がある中で、前と全く同じものをそのまま維持するっていうのがどうなのかなぁという、ここは専門家でもしっかり議論した上で、オミクロン株の対応に合っている基本的対処方針をお願いしたいというのが考え方です。
それがもしならないとするならば、あるいはなったとしても事実上要請できないような中身なのであれば、今の対処方針を基に判断するということになると思います。
質問8. 要請内容と期待
まん延防止措置の措置内容としては、外出や往来自粛を求めるという認識で良いのかという事と、
実際対処方針がオミクロン株に沿ってるかどうかっていうので、-(聞き取れませんでした)-と思うんですけれども、今回のまん延防止を適用した場合の効果というのは知事が期待される効果っていうのを教えて下さい。
まず、基本的対処方針に基づいて外出喚起、府民の皆さんへのお願い関係もお願いしていくということになります。
ですので今の基本的対処方針に基づけば、これは感染リスクの高い場面への外出等は控えて下さい、おそらくそういうことになると思います。
これは基本的対処方針に基づいたもので判断をしたいというふうに思ってます。
それ以上に何か特別にプラスアルファでつけてという事は考えてはいません。
それから、それをすることの効果ですけれども、これはもう感染の拡大が非常に続いていますから、その波の高さを少しでも下げる。
その効果を期待したいと思います。
ただそこのエビデンスが府にあるかと言えば、これはありませんので、まさにそういうところは本来は専門家の中で、これをどんだけ効果があったのかということも含めてしっかり議論してもらいたいところです。
府では答えは出せないところだというふうに思っています。
ただ、期待する効果とすればやはりそれによって人との接触の機会は間違いなく減るので、感染の波の高さを少しでも下げる、そういう効果はあると思います。
なのでそれを期待します。
そうすると今後の病床についてもそうですけども、そのひっ迫度、医療のひっ迫度っというのは軽減されてくると思います。
質問9. 要請の解除基準
専門家会議の朝野座長は、ピークが抑えられたら解除、ピークアウトが見えてきたら解除しても良いというお考えだったんですけれども、今のお話を聞くと、知事もそのようなお考えということで宜しいでしょうか。
そうですね、ピークアウトが明確に見えたらその判断もあり得ると思います。
非常に貴重なご意見だというふうに思っています。
まん延防止は一定期間を、国が定めますので、それをするとなれば、その期間前に解除するという判断をする必要が出てきますので。
本当にピークアウトしているのかどうかも見極めるのも非常に重要だと思ってますから。そことの兼ね合いで判断します。
朝野座長の言う専門的な意見は、おっしゃる通りだなというふうに思っています。
質問10. 要請の解除基準
具体的に解除する場合も、3府県で足並みをそろえるべきなのかというのと、
あとは対処方針の改善については、具体的にこういう対処方針であるべきというのは3府県で合わせて要請するというのは何かありますでしょうか。
具体的にこういった対処方針であるべきっていうのは、もうオミクロン株の特性に合わせた対処方針をお願いします、ということになります。
何か具体的に先程から僕が申し上げているような、僕の考えをそのまま出すというものではありません。
専門家においてやっぱりそこは専門的知見から判断してもらいたいというふうに思っています。
なので、そこの中に要請の中に具体的に書き込むという事はないと思います。
それから何でしたっけ。
解除の時も、3府県でというのは。
解除についてはもう、本当に明らかにピークアウトしてるというのになれば、そういう状況になれば、ひとつ、そういったこともあり得るかもしれませんが。
基本的には今回、大体3週間位でまん延防止の措置が決定されてますので、その期間はお願いすると、原則的にその期間をお願いすると、途中解除はおそらくないと思います。
よっぽど、よっぽどピークアウトが明らかじゃない限り、途中解除はないと思います。
質問11. 要請のエリア
まん延防止が適用された場合になんですけれども、適用範囲としてはこれまでも示されてきたように大阪府全域ということで宜しかったでしょうか。
はい、その考え方に変わりないです。
関連ページ
今回の質疑応答で出てきました、「認証店」についての関連記事を紹介します。
もしよろしければこちらの記事もご覧下さい。
■ゴールドステッカーの申請方法について
■現地調査のオンライン予約方法
■現地調査でチェックされること(実例)
最後に
この記事の内容は、2022年1月20日の情報です。最新情報は大阪府のホームページ等でご確認下さい。
なお、発言内容を一言一句全て書き出しできているわけではありません。
文章では分かりにくい部分は、動画などでもご確認頂ければ幸いです。