2022年1月7日に大阪府・吉村知事の会見が実施されました。
その会見の中から、飲食店に関しそうな質疑応答を紹介します。
この記事では、主に下記の項目について紹介します。
●大阪モデル・黄色信号点灯時の措置内容は?
●大阪いらっしゃいキャンペーンは中断する?既に予約済みの場合は?
●ワクチン検査パッケージの運用や効果について
●飲食店の人数制限・酒類提供・営業時間はどうなる?
質疑応答
記者の方からの質問と、それに対する吉村知事の回答を紹介します。
質問1. 沖縄県のまん延防止
大阪府の話からちょっとずれるんですけれども、お話でもあったように沖縄などではまん防が適用される方針で、そのことについての受け止めと、
方針内容については、認証店でも知事の判断で酒類提供禁止にできたり、ワクチン検査パッケージを利用しての緩和策が新たに盛り込まれているんですが、
この2点の受け止めをお伺いできますでしょうか。
これはやはり現場を1番よくご存知のデニー知事がご判断されてる事なので、最もそこは適切な判断をされているというふうに思います。
ただまぁ我々もそうだけども、国でもやっぱり良く考えて頂きたいのは、おそらく1,400人規模の患者が出てきて今後も増えるとなると、医療機能が極めて厳しくなるだろうと思います。
だから沖縄の医療をいかに支えるのか、これは迅速に国として判断すべきだと思います。
特に、重症者の方をなかなかヘリで運ぶというのも簡単では無いですし、できれば我々も何かできる事を、もちろん大阪もどうなるかわからないという状況がありますけど、やはり沖縄というのは先行して厳しい状況になると思うので、医療の応援であったり、支える、医療の、病床自体がもともとあんまり多くないと思いますから、なのでそこの集中的な支援というのが必要だと思ってますから、国は早くそこに舵を切るべきだと思います。
もちろんお酒をどうするとか、それはもう現地の知事が判断することだけども、それで何か急激に感染が減少するとも思えないので。
となるとここは、デニー知事が判断する事に合わせて、やはり国の支援というのが重要な時期に、沖縄として入ってくると思うし、国も積極的にそこはやっぱり医療を支えるという意味での、何らかの対応策を取るべきだと僕は思います。
質問2. 黄色信号の点灯
先ほど、黄色信号の警戒の水準の話で、府としてシュミレーションとか試算的なところで、いつの時点で、そういった水準になるだろうという、そういったものはあるのでしょうか。
もう本日600人台に達してますから、今までのシュミレーションで行くと600人台に達すれば、いわゆる35人基準はもう満たすと。
感染者の数基準は満たすだろうというところにもう、想定上はそのレベルだと思ってます。
質問3. 黄色信号点灯時の措置
実際その、先ほどの、黄色信号イコールですね、まん延防止じゃないと、昨日も発言があったと思うんですけど、飲食店とかイベントとか、そういったところへのいわゆる経済的な制限とかっていうのは、黄色信号になった場合、何かとったりするのかという事はどうなんでしょうか。
黄色信号を点けるのはやっぱり警告警戒として、警告というか警戒ですね。
改めて強く警戒して下さいという意味で点けますので、その段階で何かこう、イコールまん延防止を要請しているわけでもありませんし。
何か具体的な行動制限、活動抑制、事業抑制というか、そこはなかなかならないとは思っています。
質問4-1.大阪いらっしゃいキャンペーンの中断
いらっしゃいキャンペーンについて昨日、中断するという話があったんですけれども
、これは府内から府内も中断するっていうことでしょうか。
このいらっしゃいキャンペーンについては、やはり我々が府でやってる事業でもありますし、府市でやってる事業でもありますから。
やはりここは、そういった黄色信号を点けて警戒をして下さいという状況になれば、これは一旦、新規予約については中断すべきだと思っています。
なので、後はもちろんこれは事業者の皆さんも色んな準備をしてやられて、広告なんかも出されてるので、どのタイミングでするかっていうのはもちろん実務的に詰めていく必要はあるとは思ってますが、
そこは府市の事業としては一旦、新規予約は中断すると。中止すると、すべきだと思ってます。
それとは別に、やっぱり民間の皆さんが自分たちのいわゆるその事業、リスクの中でされていることを、これはやめて下さいと言うのは、やっぱりその1段上の話だと思っているので、我々がやってるところについては、黄色信号を点けた段階で一旦中断をします。
質問4-2.大阪いらっしゃいキャンペーンの新規受付中止
新契約は止めるということですけれども、従前からもう予約されている方当然いらっしゃると思うんですけれども、その点はどのようにされるのでしょうか。
従前から予約して、もうすでに予約もされて日も決めているという方について、キャンセルして下さいとまでは言いません。新規予約、新規受付を中止するということです。
質問5. ワクチン検査パッケージの効果
いわゆるワクチン検査パッケージというところで、ワクチンで2回接種していることとか、陰性検査で、そういうのを使ってやってきてる部分もあると思うんですけど、
今回オミクロン株について、昨日の会見の中で出てきたので、ワクチン接種しててもオミクロン株の半数がワクチン接種してるということでですね、その辺り、検査パッケージそのものがどこまでそういう使えるのかっていうところについては、知事はどう考えてらっしゃるのかなと思って。
ワクチン受けてない人は陰性の確認の検査をするわけなので、何もやらないよりは安全で安心な仕組みだと思っています。
ただオミクロンはやはり、乗り越えてブレイクスルー感染をしますので、そういった意味ではやはりワクチン検査パッケージも、十分なものではないだろうと思ってます。
感染が広がるという意味では。
質問6. 飲食店の人数制限
先ほど感染者数で、黄色信号というのは警戒としての意味合いで具体的な活動制限などはなかなかありませんというご発言だったんですけれども、
現在東京都で飲食店の人数制限の、人数見直しだったりとかあると思うんですけれども、府では既に1テーブル4人以下などを要請されていると思うんですけれども、それをさらに強く見直す、そういった事はありますでしょうか。
現状、同一テーブル4人以内で、2時間程度以内でというのも既にお願いしてます。
昨年これをいっかい廃止するかどうかという議論になりましたけども、オミクロン株がどうも出てきたということで継続をしているので、そこの継続ということになるのが、元々継続してるので、基本だと思ってます。
もちろん、グループの上限人数を設定してないので、4人以下にして下さいとかそこは設定してないのですので、そこをどうするかという議論は当然あるとは思いますが、そこはまだ今の段階で何か判断しているものではないです。
質問7. 活動の抑制
感染者数の黄色信号の段階では、活動を必ずしも抑制するわけではない趣旨の話があったんですけれども、活動を抑制する時は府独自に何か要請するというよりも、まん延防止を要請したり、宣言を要請したりということになりそうでしょうか。
まん延防止を要請する時、まん延防止が適用になる時はやはり、時短要請とか大きな抑制をお願いすることになると思うので、それが1つ基準になると思っています。
飲食店等どうするかについては、まだ今結論は出てないというのが正確なところです。
質問8. ワクチン検査パッケージ
ワクチンの検査パッケージについて、沖縄県では昨日、まん延防止が適用された際にはワクチン検査パッケージの運用は知事が停止するというようなお話があります。
府では、府内にまん延防止措置の宣言が適用された時には、ワクチン検査パッケージを活用したいというお考えなのかという事が1点と、
もし活用されるという事であれば、どういう用途で進めることがあるか、お願いします。
現時点で昨日それもお伝えしたと思うんですけど、まだワクチン検査パッケージを使う使わないという判断はしていませんし、そもそもまん延防止の要請をしていないという状況です。
ワクチン検査パッケージに登録してくれている飲食店は1万店舗、既にあります。
後は人数の制限をお願いする時に、それがワクチン検査パッケージを使えば解除されるということにはなるとは思いますけども、それは人数制限等お願いすることになれば、ワクチン検査パッケージをどうするかということは判断したいと思ってます。
やらないよりやった方が良いとは思いますけど、ただオミクロン株はどうしてもワクチンを乗り越えて感染する率も一定あるので、良くそこは考えたいと思います。
質問9. まん延防止時の要請内容
まん延防止、もし今後、要請するとなった場合の話なんですけれども、適用範囲は以前のように大阪府全域になるような形になるのかというところと、
実際に内容として、山口・広島は酒類の、酒の提供禁止もお願いしてますが、そこまでやるのか、時短だけなのか、時短も何時までかっていうのはあると思うんですけど、その辺り今の知事の考えをお願いします。
今まだ、まん延防止の要請をしてないので、まだそこまでは判断をしていないです。
これを言うとまたバーッと色々広がるじゃないですか。
だからまだそこは、まだまん延防止の要請はしてないですから、まん延防止要請するかどうかっていうのは医療のひっ迫度であったり、重症者の数、そういった事を将来の予測も踏まえながらですけれども、そういった事に重点を置いて判断をしたいと思ってます。
質問10. 飲食店への制限
昨日松井市長も、飲食店への狙い撃ちになるのはどうなんだって、かなり飲食店に対して、やっぱりそこにだけ制限かかるっていうのは、慎重な発言されてたんですけれども、その思いは知事も一緒でしょうか。
飲食店の皆さんに本当にご負担をおかけしているという中で、今の基本的対処方針を見てもやっぱり飲食店というのは主になってます。
やっぱり飲食の場で広がりやすいからだ、という事になってるので。
ここはほんとは専門家に、ほんとにそれがどれだけ効果があるのかっていうのは分析してもらいたいところなんですが、今の専門的な知見の集約が、やはり飲食の場ということであれば、これはもう僕自身も批判受ける立場になりますけども、府民の命・健康を守るというのが最後僕の責任だから、嫌なことでも判断をすべきだと思ってます。
それ以外で何か回避方法があるんであれば、措置を取りたいと思いますけども。
その回避方法を今までとってきたはずなんですよ。
ワクチン2回接種早く打ちましょう。
飲み薬をやりましょう。
僕らの医療に対しての強化してきた。
だからその回避方法がオミクロンにどこまで通用するのかっていうのをやっぱり、まずそっちだろうという認識は持っています。
あとはやっぱり府民の皆さんに、これは事業者というか、府民の皆さんにマスクとか、これ非常にやっぱり効果高い、これはほぼ間違いないので、マスクであったり、手洗いとかうがいとか、距離取って感染対策を、基本的な対策を取るっていうのがやっぱり一番大切だと思っているので、それが一番ぜひお願いしたいと思ってます。
事業に制約をかける部分については、本来はやっぱり、専門家の効果に関する分析が欲しいなと思いますが、それこそなかなか政治では、客観的な科学的な分析難しいですから。
でも、今の専門家の知見ではそこが抑えて感染拡大の減少というのにつながるということも今の到達点だと思うし。
もちろんこれは唾液の中に沢山いるのは、そこは分かっているので、マスクが出来ない場面、それはやっぱり飲食でおしゃべりする場面とか、狭い空間でワーッと大声出したり大合唱したりだとか、そこで広がるのは間違いないシーンだと思うので、そのシーンを抑制していくという意味では、これは感染拡大して、今取りうる策としてはそこなんだろうと思っています。
専門家の間で、それよりこっちやった方が良いというのがあれば、ぜひそれは提案してもらえたら取り入れますけど、それが無い中で、このまま行けば医療が崩壊する位にひっ迫どんどんしてきて、助かる命も助からないよと、あるいはそういう状況になってくよとなるんであれば、やっぱりこれは社会の動きを止めるというのも必要な事なんだと思っています。
止めたくないですよ、もちろん。
でもこれは誰がいるのと言えば政治家が判断しなければならないことだと思っています。
それであふれてもいいんですかって言って、よくないから、そこ誰が最後責任負うのとなると、やっぱり今の状況では知事が責任を負うことになるので。
そういう目でいつもこの問題も見てます。
関連ページ
今回の質疑応答で出てきました、「大阪いらっしゃいキャンペーン」について関連記事を紹介します。もしよろしければご覧下さい。
■大阪いらっしゃいキャンペーンとは?
■大阪いらっしゃいキャンペーンの利用対象者拡大について
■大阪いらっしゃいキャンペーンの加盟店になるには?
最後に
この記事の内容は、2022年1月7日の情報です。最新情報は大阪府のホームページ等でご確認下さい。
なお、発言内容を一言一句全て書き出しできているわけではありません。
文章では分かりにくい部分は、動画などでもご確認頂ければ幸いです。