2021年11月5日に大阪府・吉村知事の会見が実施されました。
その会見の中で、飲食店に関係しそうな質疑応答がありましたので紹介します。
この記事では、主に下記の項目についての質疑応答を紹介しています。
●今の感染状況について
●大阪府独自の見張り番指標について
今回の会見の前に、インテックス大阪(大阪市住之江区南港)に作られた「大阪コロナ大規模医療・療養センター」の実地訓練と内覧会が実施されたようです。ですので、このページで紹介する質疑応答で出てくる「施設」とは、「大阪コロナ大規模医療・療養センター」を示していると思います。
記者の方から質問が出た順番に紹介します。
質疑応答
質問1-1. 感染状況について
改めて、今の府内の感染状況落ち着いてるとこであると思うんですが、
完成したということで、どいった状況にあるというふうに認識されているか教えて下さい。
今は感染状況は非常に落ち着いてると思います。
ただやはり去年も、この冬に入って11月の下旬、そして12月に入って感染が増えてきて、ピークの波ができました。
年末年始に波ができましたので、非常に警戒をしています。
去年と今年を比べても波が起きる時期は非常に、重なってますので、この12月それから年末年始にかけては最も警戒しなければならない時期だと思っています。
ただ波が来るかどうかもこれも分からないし、どれだけ大きな波が来るかも分かりません。
さっき、忽那先生がおっしゃった通りですね、どのくらいの波が来て、どうなるかが分かれば、この施設を作るか作らないかも判断もしやすいし、先の予測ができれば、苦労しないわけですけど、先が予測できないから苦労してるわけで、
先が予測できないからこの施設を作ってます。
だからこの施設が、ひょっとしたらフル稼働してものすごく命を助ける施設になるかもしれないし、ひょっとしたら全く使わない施設になるかもしれません。
これはもう未来しか分からないので。
未来になったらまた色んなコメンテーターの人が色々文句言ったりするかもしれませんが、結果論で。
でも未来はもう分からないというのがこの感染症だと思ってます。
なのでリスク管理とすれば、できる限りのこのインデックスを最大使った、1,000床の病床、1,000床のいわゆる野戦病院的な施設を完成させた。
色んな課題がある中ですけれども、災害級の感染爆発が起きた時の、いざという時のための施設として、何とか完成することができた。
そして運用のメドも立ったということです。
まだまだ、あの、課題もあると思うので、これから訓練も重ねながら、いざという時のための施設として、しっかり、進めていきたいと思います。
また、これから先、忽那先生おっしゃった通り、やはり、感染者数は増えるけど重症は少ないということも当然あり得ます。
でもやっぱり僕が1番減らしたいのは、自宅でお亡くなりになる方、本来治療すれば助かるかもしれない命、それが治療を受けたくても受けられないとか、そういった状態をできるだけ回避したい。
でもこの感染症というのは、それがなかなかコントロールが難しいから、パンデミックになっているわけで。
そういったものの1つとして、この施設を使おうと思ってます。
あくまでも大阪府の方針は、早期治療介入。
この冬に向けて、できるだけ早く陽性者の方をキャッチをして、そしてその陽性者のうちワクチンを打ってない、そしてリスクの高い方、この方が陽性になった時にできるだけ早く早期治療介入して、重症者を1人でも減らしていくと。
そのために外来診療を増やすとか、往診を増やすとか、そこでロナプリーブ抗体カクテルをする。
ここに最も力を入れていきたいと思っています。
今も外来200以上の病院が手を挙げてくれるようになりましたので。
そういった意味では、感染がある程度増えても、何とかこのウィルスと共存できる社会を目指したいと思います。
もちろん少ない方がいいんですけども、これは我々予測できないし、
やっぱりそれでこれまでも大きな山できてるので、そうなった時にできるだけ耐えられる社会という事を何とか行政としては努力をしていきたいと思ってます。
警戒するのはやはり、今月末ぐらいから、12月、年末年始が最も警戒しなければならない時期だと思ってます。
ただそうは言って、警戒しなきゃいけないからといって、いろんな休業要請をするとかなると、それはそっち側で生活する人もいるので、感染状況見ながらですが、その時期に、去年の傾向からすると増えやすいので気をつけていきたいと思ってます。
質問2. 見張り番指標について
見張り番指標の議論が専門家、国の専門家の、
軽症者や感染者数が増えていく中で、一定考え方が変わってくるかもしれないので、感染の波をとらえるための府の独自の指標というのを、知事が、少し国の議論も見極めながら考えたいと以前おっしゃってたと思うんですけども、
6波に向けてのそういった指標については、どのように議論を。
まず、見張り番指標については今、設計している見張り番指標、これは参考にしたいと思ってます。
前週増加比が1以上ということと、もう1つ、人数での、2つ基準あったんですけど、2つ基準あるんですけど、それは今どちらの基準も下回っていますが、おそらくこれどっかで上回ってくると思うので、
それがたまたま上回ったのか、あるいは増加傾向にある入り口なのかという事の指標とすれば、今やってる見張り番指標、2つの基準があるんですけど、それは今後も参考にしたいと思ってます。
で、その先のいろんな緊急事態宣言だったり、いろんなこと今までやってきた参考指標とすれば、
これからは、重傷者の数ではないかなと重傷者の数、医療ひっ迫度、ここを重視すべきだと思っています。
新規感染者数ももちろん重要です。
感染の波をとらえるというのは、最も正確な数字なので、実数ですから。
ものすごく、僕は新規陽性者数は軽視していいとは全く思ってなくて、ただその新規陽性者の数の増え方とか、さっきの50%の話もありましたけど。
50%もじゃぁ、どのくらいの速度で上がっていくかによって、これ早く上がっていくんだったら、早くやっぱり対応しないといけないし、ゆっくりゆっくりゆっくり50%と、早い角度の50%とやっぱりちょっと違うわけです。
その先の山が高くなるので。
なので、新規陽性者数の増え方とか、数っていうのはやはり重要な感染の波を知るという意味では、重要な数字だと思っていますが、単にこれからは新規陽性者数だけじゃなくて、やっぱり重症者の方、数、医療のひっ迫度、それを考えるべきだと思います。
僕がさきほど申し上げた初期治療、早期治療介入がどんどん進めば、これはある意味感染者が増えたとしても初期治療をして重症化を防げて、重症化する人があまり出ない。
で、重症化する人が、これは病気だから出ちゃうんだけど、出たとしても病院で治療を受けられると。
いう事になれば、これはじゃぁ他の病気とどう違うんだという話になってくるので。
他の病気と違うのは、そっからあふれるような、オーバーフローするような状況になるのはなんとか避けたいという事ですから。
やっぱり最後は医療のひっ迫度、重症者数の数、そこが重要だし、逆に言うとそれを感染の波が来てもできるだけ減らせるような対策をとる。
だから僕は初期治療だと思ってるんですが、そこが第6波に向けて重要になると思っています。
そうやってもなかなか、わーっと増えてきて、
自宅でお亡くなりになる方が増えてくるような状態にならないようにするためにも、いざという時にはこういう施設も使う。
宿泊療養も8,000室ありますけれども、できるだけそういったことも増やしていく。
自宅でお亡くなりになる方をできるだけ1人でも減らしたい、そう思ってます。
最後に
この記事の内容は、2021年11月5日の情報です。最新情報は大阪府のホームページ等でご確認下さい。
なお、発言内容を一言一句全て書き出しできているわけではありません。
文章では分かりにくい部分は、動画などでもご確認頂ければ幸いです。