大阪府では2021年6月16日から、ゴールドステッカー制度がスタートしました。
ゴールドステッカーを取得するためには、書類審査を通過した後、現地調査にも合格する必要があります。
この記事では、「ゴールドステッカーを取得するための現地調査ってどんな感じ?」というのを紹介したいと思います。
実際に現地調査を受けた1店舗のお話ですので、参考の一つとしてご覧いただければ幸いです。
調査員の人数について
■調査員は3名で訪問されました。
■聞き取り等は2名で実施され、1名は同行のみという感じでした。
■調査員の方は皆さん丁寧な方で、コミュニケーションもスムーズでした。
調査時間について
■予定より20分ほど早く到着されました。
店舗側も対応可能だったので、予定より早めのスタートとなりました。
■調査に要した時間は10分程度でした。
店舗側の対応者も複数名いましたので、効率良く進んだのかもしれません。
調査項目
■調査に使用されたチェックシート
調査員の方が「感染防止認証ゴールドステッカー認証基準に基づく現地確認チェックシート」を持参されており、そこに記載された項目を確認されていきました。
【感染防止認証ゴールドステッカー認証基準に基づく現地確認チェックシート】
(添付画像は、全てチェックが完了した後のものです)
ちなみに、まん延防止等重点措置期間(2021.6.21~8.1)に店舗を訪問された見回り隊の方からも、同じようなチェックシートを既に配布されていました。
その時配布されたチェックシートの名前は「まん延防止等重点措置における現地確認チェックシート」となっています。
ゴールドステッカーの現地確認用チェックシートとよく似ていますが、まん延防止期間のチェックシートには「酒類の提供を行っているか」「営業時間短縮要請に応じているか」「ゴールドステッカーの先行発行をしているか」などのチェック項目があり、その点が少し違いました。
ゴールドステッカーの現地調査の際には、この「まん延防止等重点措置における現地確認チェックシート」は確認されませんでした。
【まん延防止等重点措置における現地確認チェックシート】
(ゴールドステッカーの現地調査よりも前に、見回り隊から配布されていた物です。)
■確認項目
現地調査で使用された「感染防止認証ゴールドステッカー認証基準に基づく現地確認チェックシート」に記載されている確認項目を紹介します。これらの項目について調査員の方が、「はい」または「いいえ」でチェックされていました。また、CO2濃度については測定値を記入したりもされていました。
1.店内入り口に消毒設備を設置している。
2.順番待ち等により列が発生する場合は、最低1m以上の来店者同士の対人距離を確保するために、足元誘導シールや注意喚起の案内表示などを行っている。
※従業員により呼びかけを行っている場合には「はい」にチェック
3.レジ等の遮蔽(しゃへい)及び支払い
レジ等での対面接客時に、アクリル板、透明ビニールカーテン、パーテーションなどで遮蔽する。コイントレイを介した受け渡し、またはキャッシュレス決済を導入している。
⇒今回現地調査を受けた店舗では、アクリル板等の設置が難しいため、コイントレイで対応しています。調査員の方に確認したところ、この対応でOKとのことでした。チェックシートには「コイントレー」と追記されていました。
⇒なお、レジとお客様の立つ位置との間にはカウンターがあり、対人距離は1m以上確保している状態です。
4.発熱(例えば平熱より1度)や軽度であっても風邪症状(せきや喉の痛みなど)、嘔吐・下痢等の症状がある者は入場しないよう掲示物等により周知を行っていること。
5.マスク会食の徹底
食事中以外のマスク着用及び手洗い・手指消毒を掲示かつ呼びかけにて行っている。
6.テーブル間へのアクリル板等(パーティション)の設置
「①及び②」または、③のいずれかに該当している。
⇒今回現地調査を受けた店舗では、対人距離を確保するために、一部の座席を使用不可としています。しかしその表示はしていませんでした。調査員の方からは、使用できないテーブルには、利用不可であることを掲示して下さいと伝えられました。
⇒ちなみに、対人距離を確保するために通常「使用不可」にしている座席でも、同居家族であることが確認できる場合は、使用しても良いとのお話でした。
7.テーブルへのアクリル板等(パーティション)の設置
「①及び②」または、③のいずれかに該当している。
①一人ひとりを区切るパーティションを設置している。(同居家族等であることが確認できる場合は、設置しなくても良い)
(2人席:「一」字、4人席:「+」字、6人席「キ」字となっている)
②パーティションの高さは、目を覆う程度以上である。
③真正面での着座の配置をせず、座席の間隔を最低1m以上確保している。
8.カウンターテーブルへのアクリル板等(パーティション)の設置
「①及び②」または、③のいずれかに該当している。
①一人ひとりを区切るパーティションを設置している。(同居家族等であることが確認できる場合は、設置しなくても良い)
②パーティションの高さは、目を覆う程度以上である。
③座席の間隔を最低1m以上確保している。
9.お酌や回し飲み、スプーンや箸などの食器の共有や使いまわしは避けるように掲示物等で注意喚起を行っている。
※従業員などによる呼びかけを行っている場合には「はい」にチェック
10.咳エチケットを徹底するよう、掲示物等により周知している。
※従業員などによる呼びかけを行っている場合には「はい」にチェック
11.トイレのフタを閉めて汚物を流すように掲示物等により周知している。
※店内にトイレがない場合や、和式トイレ・身体障がい者用トイレ等、フタがないトイレの場合は「はい」にチェック
12.トイレ使用後の消毒
トイレ使用後は、手洗いや手指消毒を実施するよう掲示物等により周知している。
※店内にトイレがない場合は「はい」にチェック
13. 喫煙スペースでの注意喚起
喫煙スペースにて、足元に立ち位置の表示、距離を開けて利用する旨の掲示又は一度に利用できる人数の制限を設けている旨の掲示を行っている。
※店内に喫煙スペースがない場合は「はい」にチェック
14.「ダンスホールのある飲食店の場合」DJブース等とダンスホールの間隔確保
DJブースやダンサーステージとダンスホールの間に2m(最低1m)の間隔があり、ラインが表示されている。又は、間に透明なパーティション等を設置している。
※ダンスホールのある飲食店でない場合は「はい」にチェック
16.店内にCO2センサーを常備している。
17.建築物衛生法に基づく定期検査結果にて、CO2の濃度が1,000ppm以下となっている。
※建築物衛生法の対象ではない場合、定期検査結果がない場合には「はい」にチェック
⇒調査員の方が持参されたCO2濃度測定器で計測し、記録されていました。
18.各店舗にて定めたチェックリストの項目を毎日確認し、掲示している。
⇒感染症対策の実施状況をいつでもお客様が見れるようにすることが目的なので、バックヤードに置いておくなどをしないで欲しいとのことでした。
⇒今回現地調査を受けた店舗ではファイルに綴じて、お客様がいつでも見れる位置に置いています。壁に貼り付けたりはしていませんが、その対応でOKとのことでした。
19.感染防止宣言ステッカー又は感染防止認証ゴールドステッカーを掲示している。
⇒チェックシートにはステッカー番号が印字されており、店舗に掲示している青色の「感染防止宣言ステッカー」の番号と照合されていました。
20.国が提供する濃厚接触通知アプリの利用について、掲示板による周知や従業員による呼びかけを行っている。
現地調査が終わった後は
■全てのチェック項目を確認した後、チェック済みの「感染防止認証ゴールドステッカー認証基準に基づく現地確認チェックシート」を頂きました。
■また何か疑問点が出てきた場合は、チェックシートに記載されている「感染防止ゴールドステッカーコールセンター」にご連絡下さいとのことでした。
■今回の現地調査では、全ての項目において基準を満たしていると判断して頂きました。この後、約2週間でゴールドステッカーの許可連絡が来るとのことでした。
最後に
今回現地調査を受けるにあたり、認証基準やスマホ検査センターのシステムを再確認したり、現地調査の対応シュミレーションを事前に行うなど、色々準備をしていました。振り返ると、そこまでしなくても良かったのかもしれませんが、当日はスムーズに進んで良かったと思います。
この記事が、少しでも役立てば幸いです。。