2021年6月30日に、大阪府・吉村知事の定例会見が実施されました。その会見中で、大阪府の飲食店に関連する内容が話されていましたので紹介します。
ゴールドステッカーの申請件数
審査件数
2021年6月30日の定例会見で発表された、申請件数は下記の通りです。
■審査前:16,225件
■書類審査中(修正依頼中):7,347件
■書類審査中(修正後の確認中):2,520件
■現地確認前:359件
■現地確認終了(改善依頼中):35件
■現地確認終了(合格):10件
審査体制
審査のスピードを上げるために、7月中旬に、300人体制から400人体制に増員されます。
書類審査の修正依頼について
ゴールドステッカーの書類審査の際に、不備があると修正依頼されることになります。現在、修正依頼の件数は7,000件以上あります。これを減らすための手続き上の改善点として以下のことが述べられていました。
■書類不備の傾向として多いのは、チェックリストの不備が多いです。なので、ホームページ上でひな型を公開して利用できるようにしています。
■ネットを使うのが難しい方向けに、相談窓口を設けています。
■申請書類を各市役所に配架する予定です。
現地確認の予約について
ゴールドステッカーの書類審査が通過した後は、現地確認が実施されます。現地確認は、あらかじめお店側が予約した日に実施されます。しかしこのお店側からの予約がなかなかされない場合があるそうです。現時点では申請さえ完了すれば、酒類提供が出来る制度となりますので、そういった事情からも、現地確認の予約が進まないのでは、とお話されていました。そのことを改善する方法として以下のことが述べられています。
■申請後の現地確認の予約が進まない場合は、積極的に連絡していきます。
■将来的には、現地確認に合格し、ステッカーを取得した店舗を対象としたインセンティブなどを考えています。
現地確認での指摘事項
書類審査合格後の現地確認で、指摘事項となった不備の事例は次の通りです。
■現地でアクリル板の高さを測定すると、基準を満たしていなかった。
■チェックリストによる毎日の感染対策チェックが出来ていない。
など
見回り隊について
■2021年6月21日~7月11日の期間、大阪府内全ての飲食店(テイクアウト等除く約58,000店)を対象に府職員による見回りを行い、感染防止対策の要件等の確認を実施しているそうです。
■800人・400班体制で見回りを実施。
■夕方5時~8時の時間帯に実施。
■遵守できていない場合は、酒類提供自粛を要請するとともに、感染防止認証ゴールドステッカーの申請をするよう助言されます。
■見回り開始から8日間で約30,000店舗の見回りが実施されました。これは、見回り予定の約50%を完了したことになります。
酒類販売事業者への上乗せ支援
■大阪府では、「緊急事措置により休業する飲食店等」に酒類を提供する事業者に対して、国の月次支援金の上乗せ支援を実施しています。
■受付期間は2021年7月1日~9月30日です。
■原則、オンラインで受付を行い、申請から約2週間で支給される予定です。
■大阪府の「酒類販売事業者への上乗せ支援金」については【大阪府・酒類販売事業者】酒類販売事業者への上乗せ支援金_2021.6.30版 - ヤドカリブログで要件などまとめていますので、そちらもぜひご覧ください。
時短協力金の支払い進捗
協力金の支給率
「飲食店等に対する営業時間短縮等協力金」について、支給状況は下記の通りです(2021.6.30発表分)。
・支給率:94%
・要請期間:2021.1.14~2.7
・申請受付期間:2021.2.8~3.22
・再申請受付期間:2021.4.27~5.14
・支給率:83%
(審査は94%完了しており、7月8日には支給率90%以上になる見込み)
・要請期間:2021.2.8~2.28
・申請受付期間:2021.3.8~5.14
・要請期間:2021.3.1~4.4
・申請受付期間:2021.4.8~5.27
・要請期間:
大阪市内は2021.4.5~4.24
大阪市外は2021.4.1~4.24
・申請受付期間:大阪市内、大阪市外共に2021.5.20~7.7
支払い不備のない申請については2~3週間程度で支給される予定です。
第4期協力の支給要件などは【大阪府・飲食店】第4期協力金(2021.4.1~24)_時短営業・酒類提供制限_2021.5.19発表分 - ヤドカリブログで紹介しています。
・要請期間:2021.4.25~5.31
・申請受付期間:2021.6.8~7.19
・支払い:2021年6月29日から支給開始
第5期協力の支給要件などは【大阪府・飲食店】第5期協力金(2021.4.25~5.31)の支給要件_2021.6.2時点の情報 - ヤドカリブログで紹介しています。
支給が遅かった理由と改善策
時短協力金について、今まで支給が遅くなっていた原因については以下のように説明されています。
<問題点>
民間に包括委託しており、府庁の関与が薄かった。そのため、判断が難しい案件については時間がかかっていた。
<改善策>
一次審査(形式審査)の部分を民間委託(200人)し、2次審査は判断の権限を持つ府の職員(200人)が関与することで、判断が難しい案件についても保留案件が少なくなるようにした。また、支給専門の組織を設けた。
<問題点>
不正受給を防止するために、審査項目が多かった。
<改善策>
審査項目を67項目から16項目に変更した。
<問題点>
営業許可書の審査に時間がかかることがあった。
<改善策>
第1~3期の協力金申請で確認済みの場合は、同じ許可書を改めて添付することは不要と考え、第4期以降は簡略化した。
専門家のサポートについて
■第4期~第6期協力金の申請について、専門家によるサポートが受けられます。小規模事業者の方が対象です。
■大阪府行政書士会、27の商工会・商工会議所において、無料で書類の確認や相談をしてもらえます。
※事前予約制です。
最後に
この記事の内容は、2021年6月30日時点の情報です。最新情報は大阪府のホームページ等でご確認いただくようお願い致します。