ゴールドステッカーのオンライン申請に2日ほどかかりました。後から思うと、申請の流れを事前に把握しておけばもう少しスムーズだったかなと思っています。
この記事では、これからオンラインでの申請を考えている方向けに、事前に知っておくと良さそうことを紹介します。
オンライン申請の場合、項目を入力または写真をダウンロードしないと次ページに進むことができません。なので、事前に必要書類などをそろえた状態で申請を開始するとスムーズだと思います。ここで紹介する内容が参考になれば幸いです。
なお、ゴールドステッカーの制度自体については【大阪府・飲食店】ゴールドステッカー制度について解説します_2021.6.10時点の情報 - ヤドカリブログで紹介しています。
申請の流れ
ゴールドステッカーを取得するまでの流れは次の通りです。
1.コロナ対策リーダーの研修
2.宣誓書に署名
3.感染症対策の実施
4.チェックリストの作成
5.写真撮影
6.申請
7.大阪府による書類審査
8.大阪府による現地確認
9.合格すればゴールドステッカー交付
1.コロナ対策リーダーの研修
コロナ対策リーダーは、大阪府のホームページにある研修テキストで研修を受けます。感染リスクや感染対策について書かれた文書を読むというもので、理解度確認などのテストはありません。
2.宣誓書に署名
コロナ対策リーダーは、①の「研修テキストでの研修」が終了後、宣誓書にサインします。全てのチェックボックスにレ点をいれて、署名をしましょう。日付けは、宣誓書の記入日を書いて下さい。
宣誓書を店舗に掲示する必要はないと思います。(ゴールドステッカーのサイト内では、掲示して下さいと書いている文章は確認できませんでした。)
3.感染症対策の実施
3-1.認証基準に基づく感染症対策の実施
認定基準に基づいて、店舗の感染症対策を実施します。項目が多いので、時間に余裕を見ておいた方が良いです。
消毒設備やCO2センサー設置の他に、入店時の注意やトイレ使用時の注意について、注意喚起の掲示物が必要となります。申請の際に掲示物の写真も必要となりますので、先にまとめて準備しておくとスムーズです。
認証基準はこちらです。↓
https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/41130/00000000/ninsyoukizyun.pdf
3-2.用意しておく掲示物
用意する掲示物を紹介します。ポスターの絵柄などの指定はないので、ここで紹介するものでなくても大丈夫です。また、壁に貼るタイプでなく、卓上型でも大丈夫です。ここでは参考としてご覧いただければと思います。
なお、ここで紹介するものは、厚生労働省・大阪府・大阪市・門真市・枚方市・新潟県のホームページに掲載されていたもので、自由に使用して良いデータです。
また、PDFデータは直接このブログに貼付けることが出来なかったので、グーグルドライブに保存して、共有できるようにしています。
①手指消毒を実施するよう周知する掲示物(推奨)
②発熱や風邪症状がある場合は入場しないように呼び掛ける掲示物(必須)
③「マスク会食」を呼びかけている掲示物(必須)
④「定期的な手洗い・手指消毒」を呼びかける掲示物(必須)
(①と同じ画像です)
⑤お酌や回し飲み、スプーンや箸などの食器の共有や使いまわしは避けるように注意喚起する掲示物(※従業員による呼びかけを行っている場合は不要。)
⑥大声での会話を控えるよう呼びかける掲示物の写真 (従業員による呼びかけを行っている場合は不要)
⑦咳エチケットを徹底するよう呼びかける掲示物の写真 (従業員による呼びかけを行っている場合は不要)
⑧トイレの蓋を閉めて汚物を流すように呼びかける掲示物(トイレがある店舗は必須)
⑨トイレ使用後に手洗いや消毒を実施するよう呼びかける掲示物 (トイレがある店舗は必須)
⑩喫煙スペースがある場合、人数制限や人と人の距離の確保、三密の回避や会話を控えるよう呼びかける掲示物 (喫煙スペースがある店舗は必須)
⑪感染防止宣言ステッカー
青色の感染防止宣言ステッカーを取得した際に、既に店舗に掲示していると思います。もし、宣言ステッカーを取得しているが、もし、印刷がまだという方は事業者マイページログインから印刷できます。
既に印刷して掲示している店舗も多いと思いますが、もし、印刷がまだという方は事業者マイページログインから印刷して下さい。
4.チェックリストの作成
ゴールドステッカーの認証基準の中に、「感染対策のチェックリストを作成して毎日確認する」と定められています。チェックリストはこれから毎日使用するものなので、使いやすさ・分かりやすさを考えて作成する事をおススメします。
府のホームページでひな型が掲載されていますので、それを利用すると早いと思います。また、認証基準に基づくものであれば、独自のチェックリストでもOKです。
府のホームページで紹介されているひな型はこちらです(2021.6.21時点の情報)↓
・チェックリスト(項目のみでチェック欄無し)
https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/41130/00000000/checklist.xlsx
・日報用(チェック欄あり)
https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/41130/00000000/nippo_reader.xlsx
【参考1】
■従業員が複数いるお店のチェックシート
従業員が複数いるお店用に、便利なチェックシートを考えてみました。
1枚のチェックシートに、複数の従業員が自分で体温や○×を記入していく様式です。
確認項目は、大阪府のひな型に記載されている内容で、記入の様式を工夫しています。
1枚で従業員全員の体調確認が出来れば、コロナ対策リーダーの任務がスムーズにいくかなと思って作成しました。
使い方としましては、
・このサイトで紹介するチェックシートで各従業員の個々の体調を確認する。
・大阪府のHPで紹介しているチェックシートでお店全体の感染症対策をチェックする。
この2つを合わせて使用してみても良いのではと思っています。
私が個人的に作成したものなので、もし宜しければ参考にご覧いただくなどしてご利用下さい。
リンク先のエクセルシートには編集できないように保護をかけていますが、パソコンに一度コピーして頂くと、そのコピーを編集できるようになるみたいです。(この辺の知識が乏しいので、操作方法などはネット検索お願いします。)
グーグルのスプレッドシートアプリをインストールして頂くとスムーズに見れると思います。
ちなみにチェックシートの細かい説明は、【大阪府・飲食店】ゴールドステッカー取得のために必要なこと①_従業員用チェックリスト - 大阪の飲食店向け情報サイトで紹介しています。
【参考2】
■CO2濃度と湿度管理について
CO2濃度と湿度管理をするためのチェックシートも考えてみました。
測定値を記録しているお店はあまりないかもしれませんが、ご興味ある方はご覧ください。
5.写真撮影
CO2センサーの設置など、感染症対策を実施しているところを写真に撮ります。各店舗により該当項目は異なると思いますが、だいたい20~26枚くらいにはなると思います。ここで撮影した写真は申請する時に必要になります。
必須:必ず実施して写真を撮る必要がある。
推奨:未対応の場合は写真をとる必要はない。
<用意する写真一覧>
①見回り時の感染防止対策チェックシート(お持ちでなければ不要)
※アクリル板の設置やCO2センサーの設置について調査されたチェックシートが必要です。記載内容がわかる写真をお願います。
・見回り隊からチェックシートをもらっているので先行発行対象店だと思っていても、意外と違う場合があります。チェックシートのタイプが違う場合は先行発行の対象になりません。
・事例を 【大阪府・飲食店】ゴールドステッカー制度_先行発行対象店だと思ってたけど対象外だった事例 - ヤドカリブログで紹介しているのでもし宜しければそちらもご覧ください。
②コロナ対策リーダー宣誓書(必須)
③店内入り口に設置している消毒設備の写真(必須)
④手指消毒を実施するよう周知する掲示物(推奨)
⑤順番待ち等によって列が発生した場合に、間隔を確保するための誘導や表示を行っている写真(従業員が誘導などを実施している場合は写真不要)
⑥レジでの接客時に、アクリル板等にて遮蔽していることがわかる写真(必須)
⑦コイントレイの使用やキャッシュレス決済の導入を行っていることがわかる写真(必須)
⑧発熱・風邪症状がある場合は入場しないように呼びかける表示の写真(必須)
⑨啓発卓上 POP や、ポスターなどを設置し、「マスク会食」を呼びかけていることがわかる写真(必須)
⑩啓発卓上 POP やポスター等を設置し、「定期的な手洗い・手指消毒」を呼びかけていることがわかる写真(必須)
⑪テーブルの配置について、1m以上の間隔を空けているか、又は、パーテーション等で遮蔽していることがわかる写真(テーブルがある店舗は必須)
※全テーブルで対応していることが分かるように、店内全体の写真を1枚又は複数枚に分けて添付してください。
⑫テーブルの利用について、真正面に座らないように表示をしているか、一人ひとりのパーテーション(目を覆う程度の高さ以上のものを目安)等を設置していることがわかる写真(テーブルがある店舗は必須)
※全テーブルで対応していることが分かるように、店内全体がわかる写真を1枚又は複数枚に分けて添付してください。
⑬カウンターテーブルについて、座席間隔を1m以上確保しているか、一人ひとりのパーテーション(目を覆う程度の高さ以上のものを目安)等を設置していることがわかる写真 (カウンターがある店舗は必須)
※全テーブルで対応していることが分かるように、店内全体がわかる写真を1枚又は複数枚に分けて添付してください。
⑭お酌や回し飲み、スプーンや箸などの食器を共有することや、使い回しすることは避けるように注意喚起を行う。(従業員による呼びかけを実施している場合は、写真の貼付は不要。)
⑮大声での会話を控えるよう呼びかける掲示物の写真 (従業員による呼びかけを実施している場合は、写真の貼付は不要)
⑯咳エチケットを徹底するよう呼びかける掲示物の写真 (従業員による呼びかけを実施している場合は、写真の貼付は不要)
⑰トイレのフタを閉めてから、汚物を流すように呼びかける掲示物の写真 (トイレがある店舗は必須)
⑱トイレ使用後に手洗い・消毒を実施するように呼びかける掲示物の写真 (トイレがある店舗は必須)
⑲喫煙スペースがある場合、人数制限や、人と人との距離を確保すること、3密の回避や会話を控えるよう呼びかける掲示物の写真 (喫煙スペースがある店舗は必須)
⑳ CO2 センサーの設置がわかる写真(必須)
㉑建築衛生法の対象施設については、法に基づく空気環境の調整に関する基準を満たすか確認できる写真または、満たしていない場合には換気設備の清掃や設備等の維持管理を適切に行っていることがわかる写真
※いずれの場合も、営業中にCO2センサーでCO2 濃度を測定し、1,000ppm 以下であることを確認している場合、写真貼付は不要
㉒トイレの共有タオルを廃止し、ペーパータオルを設置するか、個人タオルの使用を促していることがわかる写真 (トイレがある店舗は必須)
㉓チェックリストを掲示していることが分かる写真 (必須)
※チェックリストに日付・担当者名・コロナ対策リーダー名を記入し、各項目に「レ」を入れたものを店内に掲示して撮影して下さい。
※拡大すれば各項目を読み取れる程度の鮮明な写真をお願いします
㉔感染防止宣言ステッカーの掲示がわかる写真 (必須)
㉕国が提供している「濃厚接触通知アプリ」を利用することを、周知していることがわかる写真(必須)
㉖大阪コロナ追跡システムの QR コードの掲示がわかる写真(必須)
6.オンライン申請
大阪府行政オンラインシステムで申込を行います。
質問項目に対する入力や、写真のアップロードをしないと次ページに進めませんので、先に紹介した写真を事前に準備しておくことをおススメします。
大阪府行政オンラインシステムはこちら↓
7.申請完了
申請が完了すると「申込番号」が画面に出てきます。
この番号を付与された店舗は、「ゴールドステッカーの認証申請店舗」となり、2021年6月21~7月11日までの酒類提供店の条件である「ゴールドステッカー認証店舗等」に含まれることになります。
そして、申請した内容が審査を通過すれば、後日現地調査が実施され、合格すれば「ゴールドステッカー認証店舗」となり、ステッカーが交付されます。(先行発行の対象店は原則、現地調査はないそうです。)
最後に
ここで紹介した内容は、2021年6月26日時点の情報を元に作成しています。最新情報は大阪府のホームページなどをご確認下さい。