■大阪府では、2021年6月16日から飲食店向けに「ゴールドステッカー制度」が導入されます。既に自己申告制の「感染防止宣言ステッカー」というものがありましたが、あくまでも自己申告の制度でした。今回新たに導入される制度は、感染症対策を十分に実施していることを第3者により認証してもらう制度となります。
■2021年6月9日実施の、大阪府吉村知事の囲み会見では、将来的(感染が収まってから、ワクチンが広がってからなど)にインセンティブ(GOTOイートや少人数飲食店応援キャンペーンなどの支援)を付けることも考えて行きたいと述べられていました。
■この記事では、ゴールドステッカー制度(感染防止認証ゴールドステッカー認証基準)について紹介します。
■ゴールドステッカーの申請をこれから行う方は、【大阪府・飲食店】ゴールドステッカーの申請方法解説_オンライン申請編_2021.6.21 - ヤドカリブログを見てから申請作業を始めるとスムーズだと思います。そちらもぜひご覧ください。
- 運用開始日
- 対象事業者
- 対象外事業者
- 認証基準
- 公表について
- 認証ステッカーの有効期間
- 申請手順
- 見回り隊による現地調査が終わっている店舗ついて
- 調査隊について
- 認証施設でコロナ集団感染が発生した場合
- 制度の終了時期
- 問い合わせ先
- 最後に
運用開始日
■2021年6月16日(水)
対象事業者
■飲食業許可を受けた飲食店(宅配・テイクアウト・フードコートは対象外)
対象外事業者
下記の事業者は対象外となりますのでご注意ください。
■宅配やテイクアウトサービス(フードコート含む)
⇒ただし、施設管理者と各店舗が一体となって感染防止対策に取り組む場合は、ゴールドステッカーの申請が可能となります。
フードコートのゴールドステッカー申請方法は、【大阪府・飲食店】ゴールドステッカー申請方法_フードコート編_2021.9.2時点の情報 - 大阪の飲食店向け情報サイトをご覧ください。
■宿泊者に対して、飲食させることを目的とした宿泊施設
■学校・病院など、特定の方を対象として飲食をさせることを主たる目的とした施設
■その他、知事が特に必要と認めるもの
認証基準
国の基準を基本にして、大阪府独自基準として43項目を設定しています。
■アクリル板等の設置(座席間隔の確保)
■手指消毒の徹底
■食事中以外のマスク着用の推奨
■換気の徹底、CO2センサーの設置
■症状のある従業員に対する、飲食店スマホ検査センター(メモ①参照)の積極的な利用の推奨
■コロナ対策リーダー(メモ②参照)の設置 等
43項目すべての内容はこちらで確認できます↓
https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/41130/00000000/ninshoukijun.pdf
メモ① 飲食店スマホ検査センターとは
■大阪府内にある飲食店の、代表者や従業員に症状がある場合に利用できます。
■症状のない場合は利用できません。
■6月16日から運用開始です。
■夜間・休日も申込できます。
■費用は無料です。
■検体(唾液)は、症状のある本人が直接送ることができます。
■検査結果が陰性の場合は、メールで結果がお知らせされます。
■検査結果が陽性の場合は、保険所から受検者の方へ直接連絡があります。(スマホ検査センターからメール連絡はありません)
■夕方までに検体を送れば、最短で次の日の朝には結果が判明します。
■糖尿病・心不全などの基礎疾患がある方で、軽い風邪症状がある場合などは受診が必要となります。スマホ検査センターでの検査申込対象外となりますので、かかりつけ医にまず相談して下さい。
メモ② コロナ対策リーダーとは
■店舗の中で、コロナ対策の責任者として「コロナ対策リーダー」を設置して下さい。
■コロナ対策リーダーは、大阪府が指定した教材による研修を受講して下さい。教材は、大阪府のホームページに掲載されています。
■コロナ対策リーダーは、チェックリストにより、毎日感染対策状況を確認して下さい。
公表について
■認証された店舗については、HP上で公表されます。
■認証後に認証基準を満たさないことを確認した場合は、認証を取り消すこともあります。
認証ステッカーの有効期間
■認証を受けた日から1年間有効です。
■更新する場合は、有効期間が切れる日の2カ月前の末日までに申請して下さい。
申請手順
・認証基準に基づき、各店舗で対策を実施する。
・「大阪府ゴールドステッカーホームページ」でステッカーの発行申請を行う。
・書類審査が合格した店舗に対して、書類審査合格通知をする。
・書類審査に合格した店舗は現地調査を受けることになります。この現地調査の予約案内は、合格通知と併せて連絡されます。
・事前に予約された日に現地確認を行います。
・ステッカーを印刷する。
見回り隊による現地調査が終わっている店舗ついて
対応できている店舗
条件を満たす店舗については、通常の発行手順ではなく、簡略化した手順で審査が行われます。詳細は以下の通りです。
■2021年4月5日~5月31日に 実施された、見回り隊による現地調査で、「全ての調査項目について対応できている」(約6,000店舗)または「1項目だけ対応できていないが、それ以外は全て対応できている」(約5,000店舗)と判断された店舗については、原則現地調査を行わない予定です。
■これらの店舗については、現地調査なしでゴールドステッカーを先行発行することができます。先行発行のゴールドステッカーは有効期限が2カ月なので、2カ月以内に本申請をお願します。
■ゴールドステッカーの先行発行が出来る対象店舗(約11,000店舗)へのお知らせは6月16日以降にメールまたは郵送にて連絡されます。
対応できていない店舗
見回り隊による現地調査で、2項目以上対応できていないと判断された店舗については通常通りの申請手順となります。ただし、見回り隊による調査が行われた時の資料を添付資料として付けて申請するので、満たされていない項目を中心に確認することになるそうです。
調査隊について
ゴールドステッカー認証制度の現地調査隊は下記メンバーで構成されます。
■調査隊のメンバーは、220人で、民間委託となります。
■特別な状況が無ければ府の職員は入りません。
認証施設でコロナ集団感染が発生した場合
■認証の効力は一時的に停止されます。その場合お店側は、認証ステッカーの利用や、「ゴールドステッカー認証施設」と名乗ることをやめなければなりません。
■保健所の指導やその他の合理的な根拠に基づき、感染拡大の危険性がなくなったと判断できれば、認証ステッカーの利用を再開することが出来ます。
制度の終了時期
ゴールドステッカー認証制度は、新型コロナウイルス感染症の収束状況をみて、適切な時期に終了するか、見直しが行われます。
問い合わせ先
2021年6月10日の午前9時30分から、コールセンターが開設されます。
電話番号:06-7178-1371
開設時間:平日9:30~17:30
なお、6月12、13、19、20日については土日ですが開設されます。
最後に
なお、この記事は2021年6月10日時点での大阪府のホームぺージの情報と、2021年6月9日に実施された大阪府吉村知事の囲み会見の発言を元に作成しています。最新情報は大阪府のホームページをご確認下さい。